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ネットショップ市場の推移 堅調に拡大し続けるEコマース市場
2016年のネットショップ(ECサイト、オンラインショップ)をはじめとする消費者向けEコマース市場は、対前年比8.6%増の8兆4,590億円に達したと報告されています。証券市場も安定期で円安傾向も今後続く見通しから、「金融業」が対前年比101.4%(対前年差90 億円増)と市場規模が増しています。消費者向けEコマース市場全体で見ると、成長率は若干鈍化してきていますが、小売り・サービス業では対前年比12.1%増の5兆8920億円と、市場規模は堅調に拡大しています。
2016年消費者向けEコマース市場規模の推移
対前年比では「衣料・アクセサリー小売業」(対前年比128.61%)、「宿泊・旅行業、飲食業」(対前年比115.3%)、「医薬化粧品小売業」(対前年比134.6%)などの業種が大きく成長を遂げています。「衣料・アクセサリー小売業」では、以前は実際の商品を見てから購入したいという顧客の心理が強かったが、近年ではメタサーチエンジン(横断的な検索)による比較ショッピングが定着してきており、好調な成長を遂げています。「衣料・アクセサリー小売業」の2011年の消費者向けEコマース市場規模は1,440 億円(対前年差320億円増)に達しています。しかし総合小売業の1兆7,820億円や食料品小売業の5,320億円と比べても、まだまだ市場規模は大きくありません。さらにすべての商取引額のうち、電子商取引化された取引額の割合であるEC化率では2.83%とまだ商取引の電子化は発展途上と言えるでしょう。逆に「衣料・アクセサリー小売業」の消費者向けEコマース市場には、成長の余地や参入のチャンスがあると言えるでしょう。
「総合小売業」では、通信販売事業者、百貨店、大手の総合スーパーの参入などにより、引き続き好調となっています。また配送料金の無料化などによる抵抗感の低下、飲料水や米などの重たい商品やトイレットペーパーなどのかさばる商品を購入する際の利便性の評価などにより、消費者の利用も拡大しています。「総合小売業」における2016年の消費者向けEコマース市場規模は1兆7,820 億円(対前年比110.6%、対前年差1,710 億円増)に達しています。EC化率は4.74%と、対前年差0.56 ポイント増になっており商取引の電子化が伸展しています。